星よみの歴史
星よみの歴史

星よみの歴史

遥か昔から人を導いてくれる星

星よみの歴史

夜空に輝く満天の星たち。現代では街の灯りで星があまり見えなくなりましたが、きっと私たちの祖先が生きていた頃の星の輝きはとても美しいものだったのではないでしょうか。

天の動きに興味をもつようになった最初の西洋の文化は、紀元前6000年まで遡り、メソポタミア低地のシュメール文明だったと言われています。

紀元前2400年頃には、バビロニア人が天の観察をした世界で最初の記録もあります。

私たちは、何千年間もの間、文明に起こる重要な出来事と惑星の周期との間の関係を観察し、それに基づいて占星術の最初のシステムを発達させていきました。

それは天文学の発達とリンクしています。なぜなら、1800年頃まで占星術と天文学は明確に分離はしていませんでした。

古代、バビロニア人がしていた占星術と現代の占星術は大きく異なります。

今のようにコンピューターがない時代です。彼らができることは、時間や方角、角度を記録することでした。紀元前700年頃になると、太陽の黄道に注意を向け始めます。

そして、現代のようなホロスコープが出来上がったのが紀元前409年。

バビロニア人が作った最古のホロスコープです。

このバビロニア人占星術をギリシャ文明が引き継ぎます。

ギリシャ人は数学・医学・幾何学・哲学が進んでいいたので、占星術を進歩させ発達させていくのです。

140年に出版された「テトラビブロス」という有名な占星術の文献には、惑星の現代の名称、基本的知識、サイン、ハウス、アスペクトを使った占星術のシステムなどが説明されています。

日本ではまだ縄文時代の頃、西洋ではすでに占星術の基礎ができていたのです。すごいです(≧▽≦)

ローマ帝国が崩壊した後は、西洋占星術はほとんど消滅したのですが、アラビア人が西洋占星術を継承するようになります。

さらに、アラビア人の知識と融合していく占星術は進化と発展を続けていきます。

中世からルネサンスの時代は、数学と計測技術の進歩が、正確なチャートを作り出すことを可能にしました。

占星術はこの時代の文化の基礎の一部となり、ヒーラーや医師、官邸のお抱え占星術家たちによって実践されていきます。

この時代の教養のある人たちは、占星術を確かなものとして信頼していました。

そして、出生時のホロスコープはごく普通の人たちにも身近なものになっていたのです。

(かつては、特権階級だけのもの)

1600年代、有名な占星術家のウイリアム・リリーによる予測占星術の実績は並外れたものした。(ロンドンの大火を15年前に予測していた)

しかし、理性の時代が到来すると、教会の力影響力の増大で占星術家は魔術師の地位と急速に降格していき、1666年にはフランスの科学アカデミーから公式に追放されました。

1890年、イギリスで霊性、神秘主義、オカルトの関心が再び起こるまでは、占星術が再び人気を集めることはありませんでした。

しかし、それ以降はオープンに実践されるようになり、ヨーロッパでは関心を多く集めるようになったのです。

私たちが雑誌でよく見る星占いは、1920年にイギリスで登場した太陽星座のホロスコープをもとにした星占いです。

まとめ

古い歴史を紐解くと、4千年の歴史を持つ占星術。

特権階級しかできなかったこの占星術が、一般市民まで使うようになったら困ったのでしょうか?

歴史は好きですが、世界史はカタカナが苦手なので勉強をしなかった私。

「魔女狩りは何で起こったのだろう?」

ずっと疑問に思っていましたが、「占星術がすごすぎたからなのか。」と、改めて思いました。

「ホロスコープで星よみをしています。」

と、私の周りの人に言っても、

「それって何?」

と知らない人がほとんどです。

占星術を知り、学び、本当にすごいな。と思う私です。

日本の人にも、もっとメジャーになってほしいな。と、思いました。